日本酒 VS ワイン VS ビール 健康的なアルコールはどれか。栄養士が考察してみた


いっしー

石川 威弘(いしかわ たけひろ)
パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター
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いっしー
こんにちは。
パーソナル栄養士のいっしーです。
皆さんはワイン派ですか?日本酒派ですか?それともビール党?
個人的には日本酒が好きですが、栄養士としてどのお酒が健康に良いのかを冷静に考えてみました。
ぜひ、お酒好きな方はチェックしてみてください!

醸造酒と蒸留酒

まず日本酒とワインとビールを比較する前にお酒を大きく2つに分類しておきたいと思います。

お酒には大きく2種類あります。
蒸留酒と醸造酒です。

簡単に説明するとアルコール発酵のみで甘さ(糖質)を残したのが醸造酒。
アルコール発酵の後に蒸留して甘さ(糖質)を取り除いたのが蒸留酒です。

醸造酒には日本酒・ワイン・ビール・マッコリなどがあり、
蒸留酒には焼酎・ウイスキー・テキーラ・ウォッカ・ジンなどがあります。

今回はお酒の中でも甘さ(糖質)を残した日本酒・ワイン・ビールを比較していきます。

 

糖質量の比較

では、気になる糖質の量から比較をしていきましょう。

純米酒    3.6g
普通酒    4.9g
赤      1.5g
白      2.0g
ロゼ     4.0g
ビール    3.1g
黒ビール   3.6g

日本酒が一番多いように見えますが、あくまで100ml辺りの数値です。
アルコールの強さはそれぞれ違うため飲む量もバラバラでしょう。
ビール100mlなんて全く満足できませんからね。

アルコール度数は日本酒が約11~15%、ワインが8~12%、ビールが4~8%程度です。
そこでアルコールの量が22〜23gになるように量を調整をしてその中に含まれる糖質の量をみていきます。

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日本酒の場合は1合180mlでアルコール量が22.1g。
ワインはグラス2杯約240mlでアルコール量が20.4~22.3。
ビールはジョッキ2杯約600mlでアルコール量が22.2gです。

純米酒    6.5g
普通酒    8.8g
赤      3.6g
白      4.8g
ロゼ     9.6g
ビール    18.6g
黒ビール   21.6g

このようになります。
お酒の弱い方だと上記の量で済むでしょうが、お酒の強い方だと上記の2~5倍飲むこともあるでしょう。
そう考えた際にワインが一番糖質量は少なく、ビールが一番糖質量が多いです。

参考のためにおにぎり1つ(100g)の糖質量をご紹介すると37.1gとなります。

これを基準に考えるとワインと日本酒の糖質は微々たるもの。
ビールの糖質はあまり無視できない量という感じでしょうか。

糖質と老化

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相性の良いおつまみ

飲み物自身の糖質量のみで考察をするのはあまりにも浅はかな考察になってしまいます。
そこでそれぞれの飲み物で相性の良いおつまみを考えていきたいと思います。

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日本酒に合うおつまみ
刺身・煮魚・焼き魚・酒蒸し・浅漬け・塩辛・酒盗・寿司・おばんざい・おでん・お茶漬け

日本酒に合うおつまみの特徴は魚介系と煮物やおでんなどの野菜系が選ばれやすいという印象があります。
甘口辛口によっても変わりますが、比較的さっぱりとして油分が少なくさらっとしたもの・または塩っ辛くて旨味の乗ったものと相性が良いです。
やはり日本食によってきます。

 

ワインに合うおつまみ
チーズ・ハム・サラミ・オリーブ・ピクルス・ステーキ・カルパッチョ・ピザ・グリル野菜・アヒージョ・パスタ

ワインに合うおつまみは赤と白だと別物になると思います。
赤ワインだとやはりお肉などのガツンと重たく、たんばく質と脂質がしっかりと入ったものが合います。
白ワインだと魚や野菜やチーズなどと比較的さっぱりとしたものが好まれます。
共通している点は食事が洋食と合わせる関係上、赤白どちらもやや脂質が多いおつまみとなる傾向があります。

 

ビールに合うおつまみ
唐揚げ・焼き鳥・焼き肉・ステーキ・ピザ・お好み焼き・枝豆・フライドポテト・餃子

ビールに合うおつまみといえば肉・揚げ物が多いのではないでしょうか。
たんばく質と脂質が多く、小麦や芋を使った料理とも相性がいいです。
ビールは発泡性があり口の中をさっぱりとさせてくれるため、比較的ジャンキーな食べ物との相性がいいと感じる人が多いのでしょう。

日本酒・ワイン・ビールに合うおつまみを比較したところ、日本酒と白ワインは魚や魚介類が多く、赤ワインとビールは肉や揚げ物などが多くなる傾向が見えてきました。

 

食品としての機能性

ワインと言えばポリフェノールと言うように、もう1つ考察しておきたいのがそれぞれの飲み物の機能性や特徴です。

まず、日本酒の機能性ですが、日本酒には豊富なアミノ酸と各種ビタミンが含まれ美肌効果があると知られています。
ポリフェノールやウロキナーゼ、プラスミノーゲンといった動脈硬化予防作用などがあります。
また老化を進めるAGEsを抑える働きもあるためアンチエイジング効果もあるといえるでしょう。

続いてワインはいちばん有名なポリフェノールによる抗酸化作用が一つあげられます。
他にもワインに多いと言われている有機酸の一種である酒石酸は腸内細菌のエサとなり腸内環境を整えてくれます。
また、動脈硬化のリスクを下げる、食道がんのリスクを下げるなど様々な効果があると言われています。

一方ビールに関する機能性の情報は少ないのですが、日本酒とワインと比べて発泡性があることが特徴の一つと言えます。
この発泡性が胃を刺激して胃の活動を活発にし、消化を促してくれます。
また、マグネシウム・リン・ビタミンB2・ビタミンB6が日本酒やワインよりも多く含まれています。
ポリフェノールも含まれており動脈硬化予防が期待できますが、ワインほど声を大にして言えるようではないようです。

 

純米酒か白ワインに軍配

日本酒とワインとビールの比較したところ、3つの中では日本酒の中でも純米酒、ワインの中でも白ワインが優秀だと言えるでしょう。

どちらも機能性として優れており、糖質量も少ないお酒です。
さらに重要なところとして野菜や魚介類との相性がいい部分が最も健康的な飲み物と判断できる要素になっています。
逆にビールは糖質面やおつまみの面から栄養士としてはあまりオススメできるものではないようです。(ビール党の皆様ごめんなさい。)

どのお酒もアルコールを摂ることによるリスクはあります。
そのなかでどんなおつまみを選ぶかが重要な要素になります。
糖質一つとってもご飯やパンから摂る糖質の量と比べると大した量ではなく、一緒に食べるおつまみのほうがよっぽど糖質が高いです。

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大切なのはお酒に合わせる肴

一応優劣をつけましたが、結局の所おつまみでどんな物を食べるかのほうが圧倒的に健康への影響を与えます。

そのため白ワインを飲むけどお肉や揚げ物ばかり食べる人より、ビールでも魚介類や野菜系の料理を好んで食べている人のほうがよっぽど健康的と言えるでしょう。
栄養士としては何を飲むかよりも何を食べるか、何を食べないかの方が重要だと思います。

ただし、お酒と料理の相性というものもあるので上手な調整が必要になりそうですね。

 

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いかがでしたか?
どの飲み物や食べ物にもいい面と悪い面がありますから、一概に〇〇のお酒がいい、〇〇のお酒が悪いと言い切るのは難しいですが、おつまみの選び方を意識することでどのお酒も美味しく楽しく健康的に飲めるのではないでしょうか。
ぜひ何を飲んで何を食べたのかを意識してみてくださいね。

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