【栄養士が解説】ファスティング中にお酒を飲んでもOK?断食とアルコールの関係とお酒を飲みながら痩せるコツとは


いっしー

石川 威弘(いしかわ たけひろ)
パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター
パーソナル栄養士とは

述べ1,000名以上のファスティング指導、食事指導、体質改善相談をしてきました。

さまざまなダイエットを試してなかなか痩せられなかった。そんな人でも「リバウンドをしない痩せ体質」を作る健康的なダイエット法をお伝えしています。


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いっしー
こんにちは。
パーソナル栄養士・ファスティングマイスターのいっしーです。
ファスティング中にお酒を飲んでも良いのか気になっている人もいるかもしれません。
「16時間断食中は飲んでも良いの?」
「1日ファスティングの場合はどうなの?」
今回はそんな疑問が解消できるようにファスティングとお酒の関係を解説していきたいと思います。

ファスティングとは

まずはファスティングについて簡単に説明をしておきます。

ファスティングとは一定期間食事を制限することでダイエット効果や老廃物を排出する健康法の一つです。
ファスティングの方法には、完全絶食や酵素ファスティングなどが様々な方法あり、最近では、1日のうち16時間食べない16時間断食をされる人が増えてきています。

ちなみにファスティングと断食は同じものであり、言葉の定義に決まりはありません。

ファスティング中にお酒が飲めるタイミングとは

さて、ファスティング中にお酒を飲むことはできるのでしょうか?
残念ながらファスティング中にお酒を飲むことは、絶対に避けた方が良いでしょう。

ファスティング中にお酒を飲むと急性アルコール中毒になり倒れる危険性があります。
またアルコールを代謝するために肝臓などの負担が増えて肝機能に影響する可能性もあります。
さらにファスティング中のアルコール摂取は、体内の栄養素の吸収を妨げるため、ファスティング効果が低下してしまいます。

そのためファスティング中の飲酒はしないようにしましょう。

ただし、16時間断食であれば断食期間も短く、16時間以外の時間であればお酒を飲むことも可能です。
また1日ファスティングの場合は、回復食をしっかりと終えたあとであれば、比較的すぐにお酒を飲むことができます。

ロングファスティングと呼ばれる3日間以上の断食をする方法の場合は禁酒期間も長めに取る必要がありますが、上記のファスティング方法であればお酒を我慢する期間も短く、適量の低アルコール飲料を選び、摂取タイミングや量を調整することで、ファスティング中でもお酒を楽しむことができます。

16時間断食:16時間以外の時間(8時間の間)
1日ファスティング:翌日の回復食以降
ロングファスティング:3日間の回復食以降
上記のルールは守るようにしましょう。
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ファスティング中にお酒を飲むとどうなる?

先ほども少し述べましたが、ファスティング中にお酒を飲むとどうなるのか詳しく解説したいと思います。

アルコールの代謝とファスティングの関係

ファスティング中にお酒を飲むと、アルコールの代謝に関与する肝臓に負荷がかかるため、体に悪影響を与える可能性があります。

アルコールの代謝は、肝臓で行われます。
しかし、ファスティング中には、肝臓がグリコーゲンの貯蔵を行わず、代わりに脂肪酸をエネルギー源として利用するため、アルコールの代謝が遅くなります。そのため、アルコールの摂取量が多い場合は、肝臓に負担がかかり、肝臓機能の低下につながる恐れがあります。

またファスティング中は体が飢餓状態にあるため、体に入ってきた物を吸収しやすい状態です。その状態でアルコールを摂取と、アルコールが体内に回りやすく急性アルコール中毒で倒れる恐れもあります。

さらにアルコールは血糖値を下げる作用があるため、ファスティング中にアルコールを飲むと、血糖値の低下がより進み、低血糖症状を引き起こす可能性もあります。

こうした危険性があるため、ファスティング中の飲酒は控えて、健康的な生活習慣を維持することが重要です。

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お酒を飲む場合の注意点

先ほどご説明した通り、ファスティング中にお酒を飲むことはできません。
ただし16時間断食の場合や1日ファスティングであれば比較的すぐにお酒を飲むことができます。
お酒を飲む際には、以下のようなことを注意しましょう。

  1. 飲むタイミング
    ファスティング中は胃腸が休息しているため、空腹時には飲まないようにしましょう。
    お酒を飲む際には、飲む前に食事を取ることをオススメします。
    お祝い事やイベントなどで飲まざるおえない場合もあると思いますので、事前にスケジュールを確認してファスティングを行いましょう。
  2. 飲む量
    お酒の摂取はファスティングのダイエット効果を減少させる原因になります。飲む場合は低アルコール飲料を選んだり、薄めのハイボールや水割りなどを選び、量を調整することがオススメです。
  3. 代替品の活用
    アルコールの代替品として、炭酸水やノンアルコール飲料などがあります。
    炭酸水であれば、レモンやライムなどのフレッシュジュースを加えることで、爽やかな味わいを楽しむことができます。 また、ハーブティーやフルーツティーなどもおすすめです。
    これらを上手に活用することで、ファスティング中でもお酒を楽しむことができます。
    しかし、ノンアルコール飲料や微アルコール飲料の中には人工甘味料などの原材料が使われていることもありますので、品質の良い飲み物を選べると良いでしょう。

16時間断食中やファスティング後初めてのお酒の摂取には注意が必要です。
適切な量やタイミングを守り、代替品を上手に活用することで、健康的なファスティングを継続するようにしましょう。

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ファスティング中でもお酒を飲みたい人向けのコツ

16時間断食中の人や1日ファスティングを終えた人でお酒を飲みたい人はこれから紹介するコツを意識してみてください。

低アルコール飲料を活用する

低アルコール飲料とは、アルコール度数が0.5度以下のものを指します。
最近ではビールやワイン、果汁入りのカクテルなどノンアルコール飲料の他に低アルコール飲料の商品も増えてきました。

こうした低アルコール飲料を活用することで16時間断食中やファスティング後でもお酒を楽しむことができます。

ただし、低アルコール飲料でも、適量を守ることが大切です。
アルコール度数0.5%であっても、16時間断食中やファスティング後は体がいつもと少し違った状態です。
そのため飲み方や飲む量には注意をしなければなりません。
また、合わせて植物性のたんぱく質やビタミンCを摂取することで、代謝を促進することも重要です。

飲むタイミングと量の調整方法

ファスティング中でもお酒を飲みたい場合は、飲むタイミングと量を調整することが大切です。

まずは飲むタイミングについてです。
16時間断食中は空腹状態が続くため、胃が荒れたりアルコールの吸収が早くなる可能性があります。
そのため、お酒を飲む場合は食事の後に飲むようにしましょう。

次に量の調整方法ですが、お酒は種類によってアルコール度数が異なるので、適量を守ることが重要です。 低アルコール飲料を飲む場合は、一般的なアルコール飲料と比べてアルコール度数が低い傾向があるため、量が多くなっても影響は少ないです。 しかし、低アルコール飲料の場合は原材料や糖質量も気にしておきましょう。

以下に、一般的なアルコール飲料のアルコール度数とおおよその量を表にまとめました。
参考にして適量を守り、ファスティング中でも健康的にお酒を楽しんでください。

アルコール飲料 アルコール度数 おおよその量 カロリー数 糖質量
ビール 5~6% ジョッキ1杯 137kcal 10.9g
ワイン 8~12% コップ1杯 (赤ワイン) 85kcal 1.9g
日本酒 13~15% グラス1杯 (純米酒) 92kcal 3.2g
焼酎 25~30% グラス1杯 (レモンサワー) 81kcal 0g
ウイスキー 38~40% グラス1杯 (ハイボール) 70kcal 0g

代替品を使ったレシピの紹介

ファスティング中にお酒を飲みたいけど、お酒で太るのは避けたいと思っている人もいると思います。
ここでは糖質の多い酎ハイやカクテルは避けたいという人向けに、糖質量の少ないノンアルカクテルのレシピを紹介します。

ノンアルコールモヒート
炭酸水にミントとライムを入れて簡単に作れるノンアルコールカクテルの代表的な一つです。風味が爽やかな、モヒートはファスティング中にもぴったりです。
糖分は砂糖の代わりにステビアやアガベシロップを使うのがおすすめです。

ノンアルコールスプリッツァー
炭酸水とグレープフルーツジュースを混ぜたシンプルな飲み物で、糖質量はかなり抑えることができます。もし少し甘みが欲しい場合は、ステビアなどの甘味料を加えると良いでしょう。

ノンアルコールサングリア
冷凍のブルーベリーやラズベリー、オレンジなど、季節のフルーツを使ったサングリアは、味も見た目も美しく、パーティなどにもぴったりです。
甘さは、同様にステビアやアガベシロップを使って調整しましょう。

糖質量の少ないノンアルカクテルのレシピを活用することで、ファスティング中でもお酒気分を楽しむことができます。
もしアルコールを入れたい場合は少量のジンやウォッカを入れると良いでしょう。

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4. 飲酒によるダイエット効果への影響

最後にお酒を飲むことによってダイエットにどのような影響があるのかを簡単にご紹介します。

飲酒によって増えるカロリー摂取量

飲酒によって増えるカロリー摂取量は、アルコールの種類や量によって異なります。一般的に、アルコール1gは約7kcalに相当します。
例えば、ビール1杯(350ml)だとカロリーは137kcalです。糖質量は10.9gなので43.6kcalが糖質由来。それ以外はアルコール由来となります。

また、飲酒によって増えるカロリー摂取量は、食事との組み合わせによっても変わります。
アルコールを飲むと判断力が低下し、食欲が増進するため、ついついおつまみや余計な食べ物を口にすることもあるでしょう。

そのため、飲酒によって増えるカロリー摂取量を抑えるためには、飲酒のタイミングや量を調整することが重要です。また、飲酒前に軽い食事を摂ることで、血糖値の上昇を緩やかにすることも有効です。さらに、おつまみには低カロリーなものを選ぶようにしましょう。例えば、野菜スティックや豆腐料理などがおすすめです。

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飲酒による脳への影響と食欲の増進

お酒を飲むとアルコールが脳内の神経伝達物質やホルモンの分泌を変化させ、食欲中枢を刺激します。この影響により、食欲が増進されます。

また、アルコールの代謝には肝臓が関与しており、アルコールを分解するためには多くのエネルギーが必要です。そのため、代謝によって消費されるエネルギーが増加し、食欲が増すという研究結果も報告されています。

さらに、アルコールの摂取量が過剰な場合、脳の神経伝達物質のバランスが崩れ、ストレスや不安などの感情が強まり、食欲を増進させる可能性があります。
このように、アルコールの摂取量やタイミングによっては、食欲を増進させる影響があり、ダイエット効果を損なう可能性があることを忘れずに注意を払いましょう。

飲酒による代謝低下の影響

飲酒による代謝低下は、体内でのアルコールの代謝が原因です。
お酒を飲むと肝臓がアルコールを分解するために酵素や栄養素を使います。アルコールの代謝が多いと酵素や栄養素が不足し、代謝が悪くなります。
その結果、脂肪の燃焼や栄養素の吸収も抑制され、体重増加の原因になります。

また、飲酒によって脂肪の取り込みが増加することも影響しています。アルコールを摂取すると、血中のトリグリセリド濃度が上昇します。トリグリセリドは、脂肪の一種であり、体内でエネルギー源として利用されます。しかし、飲み過ぎるとトリグリセリドが蓄積し、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけ、さらに肥満や高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性があります。

以上のように、飲酒による代謝低下は、ファスティング中にお酒を飲む場合にも影響します。
16時間断食中にお酒を飲む場合は、飲み過ぎに注意して、適度な運動や栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。

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5. まとめ

ファスティング中にお酒を飲む場合は、16時間断食中であれば飲むことができますが、それ以外の場合は回復食をしっかりと終えてから飲むようにしましょう。
また、飲む場合は適量やタイミングに注意し、低アルコール飲料を選んだり、代替品を上手に活用することがオススメです。

低アルコール飲料の中にも、糖質量の多いものがあるため、量や選び方にも注意が必要です。
また、飲酒によるダイエット効果への影響についても理解しておきましょう。

ファスティング中でもお酒を楽しみながら健康的なダイエットを継続するためには、適度な量やタイミングを守り、代替品を上手に活用することが大切ですよ。

正しいファスティングのやり方

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いっしー
いかがでしたか?
実は僕自身もお酒が大好きなのでファスティングをしていない期間はお酒を楽しんでいます。
ファスティング期間中は休肝日だと割り切って肝臓を休めるようにすると長い目で見て長くお酒を楽しめますよ。
また16時間断食中の人はくれぐれも飲む量に注意して過ごすようにしてくださいね。

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