石川 威弘(いしかわ たけひろ)
パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター
パーソナル栄養士とは
述べ1,000名以上のファスティング指導、食事指導、体質改善相談をしてきました。
さまざまなダイエットを試してなかなか痩せられなかった。そんな人でも「リバウンドをしない痩せ体質」を作る健康的なダイエット法をお伝えしています。
パーソナル栄養士のいっしーです。
最近はオールフリーやドライゼロなど、ノンアルコールビールが充実してきて、飲む機会も増えてきているのではないでしょうか。
そんな中、添加物が多く、栄養士としてオススメしづらい商品もあります。
今回は各社のノンアルコールビールの成分を比較し、栄養士の視点でオススメの商品をご紹介します。
ノンアルコールの添加物とは
ノンアルコールビールはあくまで「ビールのような味わいのある飲み物」ですので、ビールの味や風味を補うために、様々な添加物を使い、ビールに味を近づけている商品が多いです。
まずは、ノンアルコールビールにはどのような添加物が含まれているのか簡単に解説していきたいと思います。
- 香料
香料は、ノンアルコールビールにビールの香りや風味を与えるために使われています。
代表的な香料にはホップエキスや麦芽エキスがありますが、合成香料も使用される場合があります。 - 着色料
よりビールのような色合いを出すために、着色料が使われることがあります。
一般的に使用される着色料には、キャラメル色素やアミノ酸色素などがあります。 - 酸味料
酸味料は、ノンアルコールビールにビールの酸味を与えるために使われます。
代表的な酸味料には、クエン酸やリンゴ酸があります。 - 保存料
ノンアルコールビールには、長期保存のために保存料が使われることがあります。
保存料としてよく使われるのはビタミンCです。 - 甘味料
ビールの味を調整するために甘味料が使われることがあります。
よく使われる甘味料としてはステビアや人工甘味料のアセスルファムKです。
ノンアルコールビールに含まれている添加物の危険性は
上記のような添加物が多くのノンアルコールビールには含まれています。
基本的にこれらの添加物は、国の安全性の検査を受けた上で、国が指定した量(ADI(一日摂取許容量))の範囲内で使用されているため、安心して飲んでいただけます。
一方でそれらの添加物の中には、発がん性のあるものや、今も安全性を疑問視されて研究が続いているものもあるので、100%安全であるという話ではないことも同時に理解をしておきましょう。
例えば着色料としてよく使われているカラメル色素は「ヒトに対する発がん性が疑われる」添加物として有名ですが、一般的に広く使われている添加物でもあります。
また、人工甘味料は比較的新しい添加物であり、安全性が疑問視されている添加物です。
残念ながら多くのノンアルコールビールや缶チューハイではこの人工甘味料が多く使われています。
人工甘味料のリスク
この人工甘味料とは科学的に作られた甘みを感じる成分のことです。
物によっては砂糖の数十倍から数百倍の甘さを感じることができることから、低コストで少量入れるだけで甘さをつけることができるため、甘味料としてよく使われています。
ノンアルコールビールも甘さをつけることでビールの複雑な味や飲みやすさを再現するために使用されています。
しかし、先ほどもお伝えした通り、この人工甘味料の安全性を疑問視する研究もあり、人への影響がどのようなものがあるのかわかっていない点もあります。
人体へのリスクとして以下ようなことが言われています。
・血糖値コントロールへの影響がある
・肝機能に影響を与え、免疫力が低下する
・腸内細菌へ影響を与え、肥満のリスクを高める
・ガンの発生リスクを高める
・認知症の発症リスクを高める
栄養士としては、摂らなくて良いのであれば摂らないに越したことはないと考えているので、ノンアルコールビールを選ぶ際にも人工甘味料の入っていない商品を選ぶことを強くオススメしています。
残念ながら、ノンアルコールビールの中でも人工甘味料を使っている商品は多くあるので、注意が必要です。
ノンアルコールビールの成分
では、各社のノンアルコールビールの成分を見ていきましょう。
アサヒ ドライゼロ
まずは スーパードライでお馴染みのアサヒのドライゼロです。
アサヒビールはビール業界のシェア率はNo.1であり、ノンアルコールビール業界でも売り上げNo.1だそうです。
ドライゼロの成分は以下の通りです。
【原材料】
食物繊維(米国製造又は仏国製造又は国内製造)、大豆ペプチド、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
比較的添加物は多めです。
また 残念ながらドライフリーには人工甘味料のアセスルファムKが使われていました。
アサヒ ドライゼロフリー
アサヒのノンアルコールビールのもう一つの商品であるドライゼロフリーですが、こちらは人工甘味料ではなく天然の甘味料であるステビアが使われています。
【原材料】
食物繊維(難消化性デキストリン(米国製造)、大豆食物繊維)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(ステビア)
アサヒビールが好きな人はドライゼロフリーの方がオススメです。
サントリー オールフリー
プレミアムモルツが人気のであるサントリーのノンアルコールビールのオールフリーです。
飲食店でも置いてあることが多い印象のオールフリーの原材料はどうでしょうか。
【原材料】
麦芽(外国製造)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、ビタミンC、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
こちらも残念ながら人工甘味料のアセスルファムKが使用されていました。
アサヒのドライゼロ同様にあまりオススメしづらい内容です。
サッポロ プレミアムアルコールフリー
続いて黒ラベルやエビスビールなどビール好きのファンが多いサッポロビールのノンアルコールビールを見てみましょう。
プレミアムアルコールフリーという商品名ですが、原材料はこのようになっています。
【原材料】
麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、酵母/炭酸、酸味料、香料
サッポロのプレミアムアルコールフリーは人工甘味料を使用せずに作られています。
これは栄養士としてもオススメしやすい内容となっていると思います。
ただし、あまり店頭で売られているのを見かけることが少ないので見つけたら購入してみてください。
キリン 零ICHI
続いて、筆者が一番好きなビールメーカーのキリンです。
キリンには零ICHIというノンアルコールビールがあり、一番搾り製法が活用されて作られています。
零ICHIの原材料は以下のようになっています。
【原材料】
麦芽(外国製造)、水あめ、食物繊維、米発酵エキス、ホップ/炭酸、香料、酸味料、調味料(アミノ酸)、乳化剤
こちらも人工甘味料は不使用のようです。
しかしサッポロのプレミアムアルコールフリーよりは添加物も多く使用されているようです。
キリン グリーンフリー
キリンはノンアルコールビールに力を入れているようで商品ラインナップも多いです。
こちらはグリーンラベルのノンアルコール版のようです。
【原材料】
麦芽(外国製造)、大麦、ホップ/炭酸、香料、酸味料、乳化剤
こちらも零ICHI同様に人工甘味料は使われていませんでした。
キリンビールのノンアルコールビールは比較的安心して飲めそうです。
キリン パーフェクトフリー
こちらの商品は機能性表示食品の登録をしているノンアルコールビールです。
脂肪の吸収や糖の吸収を穏やかにする効果のある飲み物です。
【原材料】
難消化性デキストリン(食物繊維)(韓国製造)、大豆たんぱく、ぶどう糖果糖液糖、ホップ、米発酵エキス/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)
こちらの商品は残念ながら人工甘味料が使われていました。
原材料から考えると機能性を取るよりも添加物の安全性で選んでいただいた方が良いかなと思います。
日本ビール 龍馬1865
最後に最もオススメしたいノンアルコールビールを紹介します。
こちらは大手メーカーのビールではありませんが、添加物を使った味付けではなく、自然の原料だけでビールの味わいを出している非常に素晴らしいノンアルコールビールです。
原材料はこちらです。
【原材料】
麦芽、ロースト麦芽、ホップ
たったこれだけです。
これだけシンプルなのに非常に美味しいノンアルコールビールで、筆者はノンアルコールビールであれば龍馬をよく飲んでいます。
まとめ
今回は 大手4社のノンアルコールビールと最もオススメのノンアルコールビールを紹介しました。
通常のビールは麦芽とホップというシンプルなものでできているので、添加物の心配は無いのですが、ノンアルコールビールになると添加物を気にする必要が出てきます。
ノンアルコールビールは休肝日の日に飲んだり、ドライバーも一緒に飲めるので非常に便利ですが、商品の成分は意識して選ぶ必要があります。
今回は国内メーカーのみの商品を紹介しましたが、海外のメーカーで原材料が良いものもたくさんあります。
こちらの記事では原材料のみで比較をしておりますので、味の好みはぜひご自身で試してみていただいて、お気に入りの商品を探してみてくださいね。
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ノンアルコールビールは僕自身も休肝日を作るために飲んだりしているのですが、原材料には気をつけて商品を選んでいます。
特に人工甘味料が入っていない商品を探すのは大変ですから、こちらの記事を参考にしてもらえれば嬉しいです。
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