心臓病のリスクを高める⁉トランス脂肪酸ってどんなもの?

いっしー
こんにちは。パーソナル栄養士のいっしーです。
みなさんはトランス脂肪酸というものを聞いたことがありますか?
実はこのトランス脂肪酸という物質は世界的に危険な成分だという話が常識となっています。
言葉すら初めて聞いたという方はぜひ覚えておいてくださいね。
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トランス脂肪酸とはどんなもの

トランス脂肪酸とは脂肪酸の一種で油を構成する成分の1つです。
油は種類により様々な脂肪酸を含んでいます。
その脂肪酸の中には良い脂肪酸もあれば悪い脂肪酸もあります。
その悪い脂肪酸の代表がトランス脂肪酸のことです。

通常は油の中にあまり存在しない脂肪酸なのですが、人間が加工(水素添加)をすることで出来上がってしまうものです。

トランス脂肪酸は世界的に心臓病のリスクを高める危険な成分と言われています。

WHO(世界保健機関)の見解では「複数の心臓病のリスクを強め、虚血性心疾患の発症を増やす」物質であり「健康への便益が無いことが立証され、明確な健康リスクのある、工業的な食品添加物」と位置づけています。
さらにインスリンの効きを悪くする(インスリン抵抗性)リスクも高める、悪玉コレステロールのLDLコレステロール値を高める、アレルギーを助長するなどのことが言われています。*1

まったくプラスなことがない人工的な脂肪酸ということです。

 

トランス脂肪酸が多い食品

トランス脂肪酸はどんなものに多く含まれているのでしょうか。
代表的なものはマーガリンです。
マーガリンには液体状の植物性の油を加工して人工的に固めている油でトランス脂肪酸を多く含む食品です。
その他にもコーヒーフレッシュやコンビニのパン、カップラーメンなどに多く含まれています。

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トランス脂肪酸を規制する国々

トランス脂肪酸は世界的に危険な成分だと記載しましたが、海外ではトランス脂肪酸を摂らないようにしようという動きがあります。

EU諸国では食品にトランス脂肪酸が含まれている場合は必ず表記をしないといけないという規制ができています。
またトランス脂肪酸が商品100g中に2g以上含まれる場合は販売自体が禁止されます。*2

アメリカでも同じ動きがあり、加工食品にはトランス脂肪酸の含有量表示が義務付けられています。
ニューヨーク州やカリフォルニア州では州単位でトランス脂肪酸のリスクから市民を守る活動が行われており、市内の飲食店で1人前当たり0.5g以上のトランス脂肪酸を含む食品を保管や使用又は提供してはならないという条例があります。*3

トランス脂肪酸を危険視する流れはヨーロッパ諸国やアメリカだけでなくアジア圏でも取り組まれています。
タイや台湾ではアメリカ同様に使用を規制しており、韓国や中国でも食品への表示義務が行われています。

 

日本のトランス脂肪酸への考え方

世界的に規制を進めているトランス脂肪酸ですが、日本では表示義務すらなく一般の方は知らない方が多いです。
日本ではなぜトランス脂肪酸についてあまり言われていないのでしょうか?

WHOではトランス脂肪酸の摂取量が総摂取エネルギー量の1%(約2g/日)よりも少なくすることを目標としており、日本人の摂取量は0.44~0.47%であるため、厚生労働省では大きな対策は必要がないとしています。*4
また、欧米諸国よりも脂質の摂取量も少ないためリスクは低いということです。

しかし、0.44~0.47%という数字の根拠は1歳の幼児も調査の対象に含めたデータです。

アメリカの調査で2歳以上の児童を含めた場合は摂取量が0.5%ですが、20歳以上の成人だけで調査したところ摂取量は2.6%とWHOの基準を大きくオーバーしています。*4

一般的な食生活を送っている人であれば基準値を越えることは少ないですが、個人差がかなり大きく、ある人は3g/日も摂取しています。
また外食や弁当で1食あたり0.5gを超える量を含む食品も流通いるようで、食事の選び方によっては基準値をオーバーしている可能性も高いです。

 

トランス脂肪酸を極力避ける食生活を心がける

日本がトランス脂肪酸の表示規定を作ってもらいたいところではありますが、まずは消費者の私達が知識をつけてトランス脂肪酸の多い食品を避ける様になっていくことのほうが重要だと思います。

極力トランス脂肪酸が使われている商品を避けることができれば自分の健康を守ることに繋がります。
まずはトランス脂肪酸というものが存在することをしっかりと認知して、トランス脂肪酸が多い食品を選ばないようにしていきましょう。

いっしー
いかがでしたか?
テレビメディアも糖質が太るとか太らないとか、そういった内容ではなくもっとトランス脂肪酸のことを取り上げてくれるといいですね。
世の中に大きなムーブメントを起こすのは難しいですが、まずはあなたから変わっていくことが大切だと思います。
食べ物を選ぶ際に気をつけてみてくださいね。

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