いっしー
石川 威弘（いしかわ たけひろ）
パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター
パーソナル栄養士とは
食べながら健康痩せができるダイエット法を公開中
いっしーパーソナル栄養士のいっしーです。
最近徐々に注目されるようになってきたの栄養素にマグネシウムというものがあります。
身体の中で様々な働きをしてくれるマグネシウムは体質改善にも重要なものとなっています。
今回はマグネシウムに関して解説していきたいと思います。
身体にとって非常に重要なミネラル
ミネラルという栄養素は炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミンと並んで五大栄養素と言われています。
それだけ重要な栄養素のひとつです。
五大栄養素の身体の働きはこちらを参考にしてみてください。
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ミネラルは鉄やカルシウムやナトリウムなどの無機物であり、身体の中の至るところで少量だけ使われるため微量栄養素とも呼ばれています。
その中でも鉄や亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素などは必須ミネラルと呼ばれており体内では合成ができない重要な栄養素です。
そしてマグネシウムも同様に必須ミネラルのひとつです。
マグネシウムは身体の中で300~600種類の反応で使われるとも言われており、必須ミネラルの中でも特に重要なミネラルと言えるでしょう。
マグネシウムの身体の中での効果
ここからはマグネシウムの注目すべき効果を見ていきましょう。
アンチエイジングミネラル
マグネシウムはアンチエイジングミネラルとも呼ばれており、身体の老化を防止してくれます。
活性酸素と呼ばれる、身体にダメージを与え老化を進める物質に私達は日々さらされているのですが、マグネシウムはこの活性酸素を抑える働きをしてくれます。
（正確には活性酸素を分解消去する抗酸化物質SODスーパーオキサイドディスムターゼの補酵素として働くことでSODを活性化させる。）
マグネシウムが足りていないと活性酸素の影響で老化が進んでしまいます。
年齢よりもシワやシミが多い、実年齢より血管年齢が高い人はもしかしたら活性酸素による影響かも知れませんね。
活性酸素についてはこちらで紹介しています。
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ダイエットに超重要
ダイエットや代謝においても非常に重要な役割を持つのがマグネシウムです。
それはなぜかと言うと糖質やタンパク質、脂質をエネルギーに変えて燃焼するためにマグネシウムは必要不可欠だからです。
糖質をエネルギーに変える身体の中の反応でマグネシウムが多く使われるため、マグネシウムが不足している場合、糖代謝がうまく行かず、糖質をうまく処理できない身体となってしまいます。
さらにマグネシウムは糖尿病とも深く関わりがあり、マグネシウムが身体の中で不足していると糖代謝がうまく行かず、インスリンによる血糖値を下げる効果も潤滑に進みません。
結果血糖値が下がらず、糖尿病のリスクを高めてしまいます。
もちろんインスリンの効きが悪い身体（インスリン抵抗性）のままだと糖を脂肪に変えやすい身体なので余計太りやすくなってしまいます。
1日あたり100㎎多くとるごとに、糖尿病発症リスクが14％低下するというデータも臨床栄養疫学研究で報告されています。*1
便秘解消に役立つ
便秘は百害あって一利なしの身体の症状ですので、便秘を解消することで体質改善が簡単に進みます。
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便秘の解消にはマグネシウムをしっかり摂ることで解消する場合があります。
よく下剤にも酸化マグネシウムが使われていたりします。
マグネシウムには穏やかに排便を促す効果があるため便秘の解消には有効です。
市販の下剤だと身体にとって重要な栄養素まで排出されてしまう恐れがあるため食事からマグネシウムを摂ることがオススメです。
心や感情のコントロールに不可欠
心や感情をコントロールするのに自律神経というものがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経がアクセルの役割を副交感神経がブレーキの役割をしてくれます。
日中活動しているとき、仕事をしている時は交感神経が優位となり、リビングでリラックスしているときや寝る前は副交感神経が優位となっています。
感情の起伏が激しい人は交感神経と副交感神経のバランスが悪いか交感神経が強すぎる場合が多いです。
また、夜寝付けない人や仕事に取り組み始めると明け方までやってしまう人は日頃から交感神経が強い人が多いです。うまくスイッチが切れないタイプですね。
マグネシウムにはアクセル機能を持つ交感神経を抑制する働きがあります。
そのためマグネシウムが慢性的に不足している人は興奮しやすくなり、神経過敏、嗜眠（眠り続ける）、うつ、錯乱などを起こします。
マグネシウムは自然の精神安定剤とも呼ばれる理由は交感神経を抑え、副交感神経を優位にしてくれるからです。
血圧を下げる
マグネシウムには血圧を下げる働きもあります。
詳しくは別の記事でまとめていますので血圧が気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
いっしー 石川 威弘（いしかわ たけひろ） パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター パーソナル栄養士とは 述べ1,000名以上のファスティング指導、食事指導、体質改善相談をしてきました。 […]
マグネシウムが不足している現代人
現代人はマグネシウムが不足していると言われています。
マグネシウムは海藻類や大豆などに多く含まれており、古来の日本人は不足することがありませんでした。
しかし食が多様化し、欧米化した現代人の食生活では必要なマグネシウムが補えきれていないと言われています。
また、カルシウムとマグネシウムのバランスも重要と言われており、カルシウム2に対してマグネシウム1の割合で摂取する必要がありますが、乳製品などカルシウムとマグネシウムのバランスが悪い食品を多く摂ってしまっているためマグネシウムの吸収率も悪いとされています。
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これだけ多くの働きをしているマグネシウムですが不足すると身体の中の至るところで不具合が起こってしまいます。
糖の代謝がうまく行かないことからエネルギーや活力が出ない。うまくエネルギーに変えられないため脂肪として糖を溜め込んでしまう。
血圧や交感神経のコントロールがうまくできない。
便を抱え込んでしまう。
筋肉やホルモンの合成がうまくできない。
などなど。
マグネシウムは様々な身体の働きに使われる大切な栄養素のため、これが不足するということは、身体の至るところでの材料不足が起こるわけです。
身体の中では常に様々な生体反応が起こり、常に循環しています。
その循環を滞ることなく循環させるのに必要な栄養素がマグネシウムです。
この循環を潤滑にすることこそ体質改善で大切なことです。
しっかりとマグネシウムを意識して身体の代謝を潤滑にすることを意識しましょう。
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体質改善は様々な方向からアプローチをすることで相乗効果も生まれますよ。
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