石川 威弘(いしかわ たけひろ)
パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター
パーソナル栄養士とは
述べ1,000名以上のファスティング指導、食事指導、体質改善相談をしてきました。
さまざまなダイエットを試してなかなか痩せられなかった。そんな人でも「リバウンドをしない痩せ体質」を作る健康的なダイエット法をお伝えしています。
パーソナル栄養士・ファスティングマイスターのいっしーです。
ファスティングは、健康やダイエットに効果的な方法として注目されています。しかし、全員が安全にファスティングを行えるわけではありません。 今回は、ファスティングが適さない人について詳しく解説し、注意点についてもご紹介します。
ファスティングが適さない人とは?
ファスティングは健康やダイエットに対して非常に効果が高く、挑戦してみたいと思って調べている人も多いと思います。
そんな人の中には、体の具体的な不調や病気を改善したいと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、ファスティングは効果が高い分、リスクも伴います。 そのため基本的には健康的な人が取り組む方法であり、持病を持たれている方や妊娠中の方、成長期のお子さんなどはファスティングを行ってはいけません。
以下にファスティングが適さない人と注意すべき人をまとめました。
以下の方はファスティングを行ってはいけません。
- 妊娠中や授乳中の女性
- 肝臓疾患、腎臓疾患、その他既に臓器障害を起こしている人
- 心臓病、ガンなどの疾患を抱えている人
- 過去に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある人
- 痩せ型の糖尿病や低血糖症の人・BMIが18.5以下の人
- 成長期にある子供や若年層
以下の方は必ずファスティング前に医師や専門の栄養士に相談をする必要があります。
- 糖尿病や高血圧や高脂血症などの慢性疾患を患っている人
- 食欲不振や拒食症や過食症の傾向がある人
- 抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などの精神疾患を患っている人
- 薬物治療中の人・投薬を中断すると危険がある人
- 過度の運動や身体的ストレスを抱えている人
- BMIが18.5〜19.5程度の人
いっしー 石川 威弘(いしかわ たけひろ) パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター パーソナル栄養士とは 食べながら健康痩せができるダイエット法[…]
ファスティングが適さない人とその理由
ここからはファスティングがなぜ適さないのか、その理由について簡単に解説していきます。
妊娠中や授乳中の女性
妊娠中や授乳中の女性の場合はファスティングが子供に影響する可能性があります。 ファスティングをすることでデトックスが進み、体の中の老廃物を排出することができますが、体から排出される過程で老廃物は血液に移動します。 血液に移動した老廃物がへその緒や母乳を通じて赤ちゃんに通じてしまう恐れがあります。
胎児はまだ小さく、微量の老廃物でも体に入り込めば、大きな影響を受けてしまいます。 そのため妊娠中や授乳中の女性はファスティングを控えるようにしましょう。
一方で妊娠前や卒乳のタイミングでファスティングを行うのはメリットが多いのでオススメです。
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肝臓疾患、腎臓疾患、その他に臓器障害を起こしている人
ファスティングではデトックスが進む関係上、肝臓や腎臓が普段よりも活発に働くことになります。
そのため通常生活よりも肝臓や腎臓に負荷がかかることとなります。 肝臓疾患、腎臓疾患を患っている方はファスティングを控えるようにしましょう。
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心臓病、ガンなどの疾患を抱えている人
基本的にファスティングは健康的な人がより健康になるための予防のための民間療法です。
そのため現在心臓病やガンを患っている方はファスティングをしないようにしましょう。 また過去に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある人も同様です。
どうしてもファスティングを治療として取り組みたいと考えている場合は、断食療法を取り入れている医師に相談するか、自己責任で行うようにしましょう。
痩せ型の糖尿病、低血糖症の人・BMIが18.5以下の人
痩せ方の糖尿病や低血糖症の方はファスティングを行わないようにしましょう。
ファスティングでは摂取カロリーを制限するため、低血糖状態になりやすく、すでに血糖値コントロールで悩んでいる人にはリスクが大きすぎます。
また、ファスティングは必ず体重が落ちますので、BMIが18.5以下と「痩せ」の体重に該当する人はこれ以上痩せてしまうと危険ですので、ファスティングはNGです。
成長期にある子供や若年層
まだ体が出来上がっていない状態の子供の場合はファスティングでカロリーを極端に減らすのはよくありません。
拒食症や過食症につながる恐れもありますので、ファスティングは控えましょう。
体が出来上がってくる17~18歳くらいから体の状態を見て取り組むようにしましょう。
ファスティングを慎重に取り組むべき人とその理由
続いて、ファスティング自体はNGではないけれども、しっかりと医師や専門の栄養士からアドバイスやサポートを受けながら、慎重に取り組むべき人の理由を解説します。
糖尿病や高血圧や高脂血症などの慢性疾患を患っている人
糖尿病をはじめとした生活習慣病を患っている人は、改善のためにファスティングは非常に効果的ですが、慎重に行う必要があります。
ファスティングをすることで体重を落としたり、血液の状態をよくすることも可能ですが、ファスティング中は基本的に薬を止める必要があります。
各項目の数値によっては薬を止めることで大変危険な状態になる場合もありますし、ファスティングをするにはリスクが高いケースもありますので主治医に相談してから取り組みましょう。
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食欲不振や拒食症や過食症の傾向がある人
食事の量をコントロールできずに、薬を飲みながら食欲や精神をコントロールしている人にとってはファスティングは非常にリスクが高くなります。
基本的にはオススメしませんが、症状が軽度で医師の確認を得た上で自己責任の元取り組むようにしましょう。
体重が多く、減量のために行うファスティングであれば良いですが、拒食症で体重も少なく、それでも痩せよう、リセットしようといった趣旨でのファスティングは絶対に行わないようにしましょう。
最悪の場合は命の危険も伴います。そういった人はまず食事のコントロールが先決です。
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抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などの精神疾患を患っている人
こちらの方も症状が重度の場合はファスティングを行わないようにしましょう。
一方で症状が軽い人や、治療が進み症状がよくなっている人は医師に相談した上で取り組んでみても良いと思います。
抗うつ薬や精神安定剤を飲まれている人は副作用で体重が増加してしまう人もいらっしゃいます。 体重を正常範囲へ戻し、心も体も整えていく段階の場合は挑戦されると良いでしょう。
ただし、その場合はファスティングだけで痩せようとするのではなく、普段の食事も必ず見直すようにする必要がありますよ。
薬物治療中の人・投薬を中断すると危険がある人
基本的に投薬を中断すると危険がある人はファスティングをやらないでください。 治療として取り組みたいということでしたら、先ほども述べた通り、断食療法を行っている医師へご相談いただくのが良いです。
投薬を中断してもそこまで大きなリスクがないと医師が判断して承諾を得た場合のみ、専門栄養士に相談した上で取り組みましょう。
過度の運動や身体的ストレスを抱えている人
アスリートや仕事がハードの人は一般的な体の状態とは異なることが多いので、まずは専門栄養士にご相談ください。
上手なファスティングが行えれば、自律神経を整えたり、ストレスの緩和ができ、パフォーマンスアップにも繋がります。
BMIが18.5〜19.5程度の人
BMIの基準としては「痩せ」体重ではないが、一般的に体重が少ないとされるBMI18.5~19.5程度の人も必ず専門栄養士に相談することをオススメします。
BMIが18.5~19.5程度の人は多くの場合、冷え性や便秘や生理痛などの体の不調に悩まされているケースが多いです。 こうした不調無視して体重を落とすことは全くオススメしません。
また、こうした不調の改善にはファスティングだけでなく普段の食生活も改善する必要がありますので、慎重に行う必要があります。
ファスティングをする際の注意点
ここまで紹介した人は基本的にファスティングをやってはいけない人、又は慎重に行うべき人です。 慎重に行うべき人がファスティングを取り組む際には基本的に専門の栄養士に相談しながら行うことを推奨しますが、事前知識としてファスティングをする上での注意点もまとめていきます。
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ファスティング前の注意点
- ファスティング前に医師の診断を受け、健康状態を確認する
- 健康状態を確認した後、ファスティングを専門としている栄養士に相談する
- ファスティング前に水分を補給し、ファスティング中の脱水症状を防ぐ
- ファスティング前に健康的な食生活を心がけ、栄養不足を予防する
- ファスティング前にストレスや過度の運動を避け、身体的・精神的な負荷を軽減する
ファスティング中の注意点
- ファスティング中に水分をこまめに補給し、脱水症状を防ぐ
- 必ず品質の良い酵素ドリンクを飲みながら過ごす
- ファスティング中にストレスを軽減するため、リラックスした環境を作る
- ファスティング中に気分が悪くなった場合は無理せず中止する
ファスティング後の注意点
- ファスティング後はゆっくりと食事を再開し、胃腸を刺激しないようにする
- ファスティング後は栄養バランスの良い食事を心がけ、身体に必要な栄養素を摂取する
- ファスティング後に急激な運動やストレスを避け、身体を休める時間を取る
ファスティングが適さない人でも健康的に体重を減らす方法とは?
最後にファスティングが適さない人でも健康的に痩せることができる方法を簡単にご紹介します。
健康的な食事をする
ダイエットの9割は食事です。 どんなに運動やトレーニングをしたところで食事が悪ければ一向に痩せることはできません。 体調不良や病気の原因も食事から来ていることが少なくありません。 健康的な食事をすることで体重が落ちるだけでなく、血糖値や血圧など血液検査の数値も改善していきます。
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運動習慣を身につける
健康な食習慣を身につけることができれば、次は運動習慣を身につけることです。 食事と運動を見直すことでほぼ全ての人は痩せることができます。
運動と言ってもランニングや筋トレのようなハードルの高いことは必要ありません。 まずは数十分程度のウォーキングやラジオ体操から始めても効果はありますよ。
睡眠の質を上げる
しっかりとした睡眠を取ることもまた体重を落として健康的になるには重要です。 睡眠不足を起こすとインスリンの効き目が悪くなり、血糖値が上がりやすく、体重も増えやすくなってしまいます。 眠りにつく2時間前には部屋の明かりを暗くしたり、スマホをいじらないようにするなど、小さなことから取り組んで、質の良い睡眠を取れるようにしましょう。
ストレス管理
ストレスを軽減することも効果的です。 特にストレスで甘い物を食べたり、食べる量が増えすぎてしまうという人も多いので、食事以外でストレスを軽減する方法を見つけておきましょう。
公演やドライブに出かけたり、読書や映画鑑賞、アウトドアに出かける時間を作ったり、アロマやお香など香りでリラックスする時間を作るのもオススメです。
また適度な運動はストレス軽減にもつながるので、ストレス管理のためにも運動習慣を身につけるのは良いことですよ。
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まとめ
今回はファスティングが適さない人と、ファスティングを行う際の注意点について紹介しました。 ファスティングは健康に良いとされていますが、リスクも伴い、適切に行わないと健康に悪影響を与えることがあります。 体調に不安のある方はファスティングを行う前に必ず医師や専門の栄養士に相談し、適切な方法で行うようにしましょう。
また、ファスティングが適さない人でも健康的に体重を減らす方法はたくさんあります。 まずは食事や運動、睡眠やストレス管理など、日常生活を見直すことで健康的なダイエットを試してみましょう。
無理なダイエットやファスティングは、かえって健康を損ねることもあるため、今回紹介した中で該当する人はくれぐれも無理のないようにダイエットに取り組んでいきましょう。
いっしー 石川 威弘(いしかわ たけひろ) パーソナル栄養士/エキスパートファスティングマイスター パーソナル栄養士とは 食べながら健康痩せができるダイエット法を公[…]
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ファスティングは、正しく行うことで健康やダイエットに効果的な方法となりますが、適さない人がいることも覚えておく必要があります。 ファスティングに挑戦したいけど、不安があるという方はLINEからご相談いただくことも可能なのでご連絡いただければアドバイスもさせていただきます。
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